昨今のネット広告に思う




ネットショッピング
ネットショッピング

かつて、ロングテールという考え方がネットのeコマースの世界で大きな役割を果たし始めたころ、私のようなマイナー志向の人間にとっては、それはそれはありがたいことに感じたものでした。

ところが、そのロングテールが本来の機能を果たしているのか疑問に思う事例をネット上で多々見かけるようになりました。
今回はそんなネットショッピングにまつわるお話、とりわけネット広告の問題についてです。

先ず、本題に入る前にロングテールという言葉について、勿論すでにご存じの方もおられるでしょうが、分からない方のためにここで簡単に説明しておきます。

図1のグラフですが縦軸を売り上げ、横軸を商品構成とした場合に、売り上げと商品構成の関係は図のような右肩下りの曲線を描きます。

ロングテイル
図1 ロングテール図

これは左側のグリーンの部分がヒット商品の売り上げであり、右側レッド部分がマイナー商品の売り上げを表しています。

そして右側の長く伸びたレッドの部分が恐竜のシッポのように見えることから「ロングテール」と呼ばれています。

従来型の実店舗の場合、この左側の20%の商品で全体の売り上げの80%を確保できていれば、まずまずの売り上げ実績と考えられ、健全な経営と判断されていました。
そして、マーケティングの世界ではこの考え方がそれまでの通説だったようです。

これがいわゆる2:8の法則(パレートの法則)というもので、「上位の2割で全体の8割を稼ぐ」というものです。

この法則はロングテールを考える上でベースになるのですが、この他にも、ネットにおけるサイトとアクセス数の関係や労働力と成果の関係など、あらゆる関係に当てはまる法則でビジネスの世界では経済動向やマーケティングの分析などに使われているようです。

そんな中、この2:8の法則という限界を打ち破り、ロングテールの部分に特に注目し大きな成果をあげたのが、ご存知Amazonに代表されるネットショップ大手だった訳です。

実店舗では物理的に不可能だったマイナー商品を、ネットの仮想店舗に陳列することにより大きな成果に結びつけたのです。
あまり売れない商品でも多くの商品を長期間取り扱っていれば実績に結びつくという現象です。

つまり、これまでの限界を打ち破り、マイナー商品でも商売(勝負)ができるということをネットの世界で証明した訳です。

購買層の薄いマニアックな商品を多種多様に取り揃えておくことは、スペースが限られた実店舗では無理であり、よって最近では売れ筋商品しか置かないという実店舗が増えたのもこうした事情を知ると頷ける話です。

そんな時代の流れの中で、私のようにマイナー志向でへそ曲がりな顧客にとっては、eコマースにおけるロングテールという考え方はとても魅力的だった訳です。
ちなみに、eコマースとは電子商取引のことです。

たくさんの時間をかけて探した挙句、その店には目的のものはなく、取り寄せを依頼し、多くの日数を費してようやく手にできる本やCDが、ネットの世界では検索で容易に見つけることができ数日で自宅に届くのですから。

これもすべてロングテールという考え方、仕組みのお陰と感謝していたのですが、最近、どうもその様子がおかしいのです。
その代表例が、これから述べる二つの現象です。

先ず一つ目は、あまり知られていないCD(ロングテールの部分に該当するような)などをネットショッピングで注文した場合、商品の到着までに多くの日数を要するようになったことです。

これまでに3~4か月待たされたこともありましたが、それでも商品をゲットできればまだ良い方で、待たされた挙句「廃盤でした」なんてことも実際にあった話です。

この原因はどこにあるのか?
私は単純にサイトのメンテナンスが充分に果たされていなかったことが起因していると思っています。

つまり廃盤商品の洗い出しやその表示、排除、また品薄商品に対するその旨の表示などが充分になされていなかったからだと思います。
依って、入手困難な商品を「イチ押し商品欄」に堂々と掲載してしまうといった失態を犯してしまうのだと思います。
これは我々ユーザーにとって甚だ迷惑な話です。

もうひとつは、既に購入済の商品にも拘わらず、お薦め商品コーナーにしつこく掲載してくる現象です。
これは恐らく昨今のネット広告の仕組みが大きく影響しているのではないかと思われます。

顧客が検索エンジンで検索したキーワードに反応してタイムリーな広告を出せる仕組み、いわゆるグーグルの「インタレストターゲティング」やヤフーの「サーチターゲティング」などの仕組みがそれです。

これらは一見便利な機能に思われますが、購入済商品を除くことができないというシステムの不充分さがもたらす弊害と考えられます。
こちらは我々にとって直接的な害はありませんが、如何にも機械的なところがバレバレで気になります。

以上のように、ネットショッピングで気になる現象は多々ある訳ですが、いずれにしてもサイト側の管理に問題があるように感じます。
これでもか、これでもかと大量の商品(情報)を一方的に押し付けるのではなく、サイト運営者側には洗練された商品、正確な情報を伝えるような工夫と努力をお願いしたいところです。

 

喋れるヴァイオリニスト千住真理子の「四季」をはじめて聴く





いくつかCDでは聴いていた千住真理子さんのヴァイオリンでしたが、今回はじめて生での演奏を聴くことができました。

当日のパンフレット
当日のパンフレット

当然のことながら、CDとコンサートホールでの生演奏とでは大きな違いがあるわけですが、彼女の演奏は思っていた以上に力強い演奏だったことがとても印象に残ります。

それともうひとつ意外だったのが、昨今の演奏家の中にあって「喋れる」演奏家だという発見です。
こんなところも彼女の魅力のひとつではと感じました。
要は、演奏はもとよりすべての面で気持ちに余裕があっての成せる業ということなんですね。

とにかく演奏家は演奏がすべてだからステージでのその他パフォーマンスは必要ないという考え方も一方にはあります。
しかしながら、曲目の解説や自身のその曲に対する取り組み方などファンとしては関心のあるところで、そんなプラスαのコメントがあると、一段とコンサートが興味深くなるのではと思ったりしています。

プロフィール
プロフィール

当日の会場を見渡せば高齢者もかなりの割合を占めていた、というよりも高齢者がほとんどだったと言った方が正確でしょうから、尚更、合間々々に説明が入るのは親切かと思います。

クラシックの演奏会はこうしたお年寄りによって支えられているのかと、改めて認識を新たにした次第です。
見方を変えれば、千住さんのキャラが高齢者のファンの心をつかんでいると言えなくもないですが・・・

いずれにしても、チョッとしたコメントが親しみやすいコンサートにしてくれるのは確かなようです。

さて、当日メインの「四季」の演奏についてですが、最近は過度にアクセントをつけた、絵画に例えるとエッジの効いたというかハイライトをつけ過ぎたような演奏が、この曲に関しては流行っているようですが、千住さんのは極めてオーソドックスな無難な演奏だったと思います。とは言え、要所要所にメリハリがありヴィヴァルディの「四季」の情感と迫力は十分感じられたものでした。

いたずらに、スピード感とダイナミックさだけを追い求めた昨今の「四季」の演奏スタイルには疑問を抱いていた私でしたので、この日の千住真理子さんの演奏には大変注目していました。
その意味で、大変に好感がもてる満足のいく演奏だったと思っています。

そう言えば以前、千住真理子さんの母親である千住文子さんが著した「千住家にストラディヴァリウスが来た日」という本を読んだことがあります。

「千住家にストラディヴァリウスが来た日」
千住文子 著「千住家にストラディヴァリウスが来た日」

ヴァイオリンの世界的名器として知られる「ストラディヴァリウス Stradivarius」。
その中でも幻のヴァイオリンと称された「ドゥランティ」と、ヴァイオリニスト千住真理子さんとの運命的な出会いから始まるこの本には、名器購入までの千住家の生々しい紆余曲折のドラマが綴られています。

億単位の買い物をするか諦めるかを決断するまでの人間の心理状況など私たち一般人では経験も想像もつかないところですが、本に書かれている以上の精神的プレッシャーだったことは間違いないでしょう。
そして、何よりも名器を手にしたいという彼女の執念と意志の強さを、読み終えて感じずにはいられませんでした。
それは、コンサート活動、講演会、ラジオのパーソナリティ、そして書籍の出版など現在の彼女の精力的な活動からも納得できるものですが、この日の演奏にもその辺りの力強さが現れていたように感じました。
恐らく、この出来事(高価な買い物をしたという事実)は彼女の生涯あるいはアーチスト人生にあって最大の分岐点になったといっても過言ではないでしょう。

これ以降、彼女の運命は大きく動き出したのです。
それがどちらの方向に動き出したのかは誰にもわからないことですが、彼女を更に力強くしたことは確かでしょう。
今後の動向を温かく見守りたいと思います。

最後に、当日共演した「スーク室内オーケストラ」についても若干触れておきたいと思います。
千住さんが「メンバーの一人一人がソリスト」とメンバー紹介していた通り、確かな技量と弦の響はとても繊細だったように思います。
特に冒頭のグリーグの「ホルベアの時代から」の5曲辺りにその繊細さと余裕を感じました。
リーダーでありコンサートマスターのマルティン・コス氏は経歴通りの実力者で、無名(知らなかったのは私だけかもしれませんが)でも、世界にはこうした素晴らしい演奏ができる人がまだまだたくさんいるんだな~と感心しました。

イ・ムジチ合奏、サンクトペテルブルグ室内合奏団、そして今回のスーク室内オーケストラといい、フル・オーケストラの迫力とはまた異なった室内合奏団の魅力にこのところハマっています。

当日の曲目
当日の曲目

ちなみに、この日のアンコール曲は、アンコール曲としては定番のフリッツ・クライスラーの「愛の喜び」でした。

パソコンからピッピッピッの警告音が・・・

keyboard-1190850_1280




前回投稿でご紹介した我がDELLパソコン「Studio XPS 435T」のトラブル談の続きです。

あれだけの悪戦苦闘を強いられたのですから、我がパソコンは完全復活かと安心していました。
ところが、最近になってそんなパソコンも、再起動の際に正常に起動しなかったり(具体的症状は再起動を繰り返すこと)、休止状態からの起ち上げの際にはフリーズしたりと、調子がまたまたイマイチになってきたのです。

更には、電源を入れると電源ボタンのランプが点滅し(正常時は点灯状態)、ディスプレイの方は真っ黒で、Windowsは起動しない事態に。
そして、「ピッピッピッ」という単調ながらとても感じの悪い警告音だけが鳴り続けるようになったのです。(不吉な予感)

これまで、フリーソフトのダウンロード時に容量の大きいフォルダやファイルを一時的にデスクトップ上に置き、インストール後、削除等していたのですが、最近はうっかり放置したままだったので、それが頻繁に起こるフリーズの原因ではないかと軽く考えていました。

がしかし、フォルダやファイルを削除や別の場所に移動しても、症状は依然として改善されなかったのです。
焦りました。
堅牢PC「Studio XPS 435T」も「そろそろ限界なのか?」と諦めかけました。
computer

Windowsが起動しないことには、私として打つ手はもうありません。
このとき「これで一巻の終わりだな?」と正直なところ思いました。
そして、あの地獄のような?リカバリー作業が待っているのかと思うと、心境は最悪でした。

しかしながら、このことで復旧への希望が見えた気も実のところあったのです。
それは、警告音が鳴るときはハードウェアの差し込みが甘い場合によく起こることを、以前どこかで聞いたことがあったからです。
そのなかでもメモリーの場合が一番多いようなのですが。

早速、XPS PCの側面を開け、マザーボード上のメモリーカードスロットを確認しました。

DELL XPSの内部メモリーカード
DELL XPSの内部メモリーカード

このとき注意することは、電源ケーブルを外すのは勿論ですが、接続中の周辺機器類のコードも念のため外してから作業することです。

確認したところ、明らかに外れているメモリーはありませんでした。
一見何も悪いところはなさそうですが、そこがパソコンの微妙なところです。
面倒と思っても1枚1枚抜き差しを繰り返します。(私の場合6枚)
ちなみに、この作業はマザーボードやメモリーカード本体をぶつけたりしないよう慎重に行います。
静電気防止対策なども必要です。
余談ですが、PC内部に溜まったホコリなどもこの際掃除しておきましょう。

作業が終了したら、ケーブル類を接続し電源を入れ暫く様子をみます。
このときはワクワクドキドキ感でいっぱいです。

結果、あの不快なピッピッピッの警告音は発せられませんでした。
Windows 10も正常に起動してくれました。
暫く放置しておきましたが、その後不具合はおこりませんでした。
やはりフリーズ現象はメモリーの差し込みの悪さが原因だったようです。

それにしても、今まで正常に動作していたものが、どうして急におかしくなるのか納得できませんが、そこがパソコンという精密機械のデリケートなところなんだと、無理矢理自分自身を納得させます。
取り敢えずは解決です。

始まりは冷却ファンの暴走、そして最後はOSのリカバリー(リストア)をすることに

 

computer




2010年にデル(DELL)のオンライン・ストアで購入した
デスクトップPC「Studio XPS 435T」。
当初、Windows 7 Professional搭載のOSもアップグレードを重ね、
今ではWindows 10 Proに。

今回は、そんなデルのデスクトップPC「Studio XPS 435T」のWindows 10に辿り着くまでの紹介です。

Studio XPS 435T
問題のPC 「Studio XPS 435T」

実のところ、「Studio XPS 435T」はWindows 8アップグレード時点で、
メーカーのサポート対象外の扱いだったようです。
しかしながら、難なくインストールはできたのです(サポート外は後々に知る)。
そんなことってあるのだろうか?

いま思えば、確かにWindows 8アップグレード後は動きに不安定さはありましたが、それでも何とか動いてくれていました。
(Windows 8、8.1が短命だったことで、使用期間が短かったことや、影響するハードウェアが私の場合なかったのが良かったのかも知れません。)

そんなころ、ご存知のマイクロソフトによるWindows 10への移行呼びかけがPC画面上に頻繁に出るようになり、アップグレードの無償期間(*1)も設定されていたことから、しかたなく2016年の初めころにWindows 10 へアップしました。
移行後のPCの調子はマズマズだったように記憶しています。

しかしながら、そんな安定期間も長くは続かず、夏ころには冷却ファンの暴走とともにファン音が目立つようになったのです。
同時に、様々のエラーメッセージが頻繁に出るようになったのです。
調べてみると、エラーについてはWindows 10のアップグレードとは直接関係はなく、フリーソフトのインストールや削除の繰り返しなどによるファイルの一部欠損によるものではないかとの見解でした。

ところが、冷却ファンの暴走についてはネット上でも同じような事例はあるものの、見解がマチマチで決定的な解決策は見つかりませんでした。
どうやらWindows 10のある種の更新プログラムが原因のようなのですが・・・

原因はある程度絞れたものの決定打に欠け、欲求不満状態がしばらく続きました。
そんな訳で、このような状況ではイライラが募るばかり。、
精神衛生上も良くないと判断。思い切ってOSのリカバリー(リストア)を行うことを決断したのです。

先ずは必要なデータのバックアップです。
また、周辺機器(代表的なのがプリンター)などの各種ドライバの準備も事前にしておけば、後々の作業はスムーズに運びます。

私のように購入時のPCがWindows 7だった場合、当初のライセンスを活かすためには初期状態からの復元が必要で、
Windows 7→Windows 8→Windows 8.1→Windows 10という段階を踏まなければいけないので非常に厄介でした。
また、それぞれのOSの更新プログラムもその都度インストールしなければなりません。
更に、リカバリー以前入っていたアプリケーションも当然のことながらインストールすることになります。
考えただけでもゾッとしますが、快適なパソコンライフを取り戻すにはこれらの作業は避けて通れません。

このようにOSのリカバリー作業では、タップリの時間とある程度の忍耐力が必要なことを覚悟しましょう。
また、メーカーのサポートページなども充分参考にしながら作業を進めてください。
computer

これまでの経験から、もっとも厄介で時間がかかったのが、更新プログラムのダウンロードとインストール作業です。
古いOSほど更新プログラムが累積していてその数は半端ではないからです。(Windows7で200個くらいです。)
Windowsのインストールにかかった時間よりも更新プログラムの処理の方が大変だったというのが正直なところです。
尚、この更新プログラムの苦労談については、2015年12月20日投稿の「リカバリー後のWindows7、シャットダウン後の更新プログラムに苦しむ」の記事を参照ください。

努力の甲斐あって、リカバリー後のPCは動きも心持ち軽快でレスポンスが良くなった気がしました。
ちなみに、私の場合HDDを新しいものに交換(容量は前と同じ1TB)してのリカバリー作業でした。

こうして見事?生まれ変わったわが愛しのPC「Studio XPS 435T」ですが、そんなPCにまたまた悲劇が!
それについては次回の投稿(パソコンからピッピッピッの警告音が・・・)で。
To be continued(パソコンからピッピッピッの警告音が・・・)

*1:マイクロソフトによるWindows 10無償アップグレードは2016年7月29日まで。
但し、障がい者向けの無償アップグレードは今でも継続しているようです。

心温まるひと時 仲道郁代デビュー30周年記念 ピアノ・リサイタル





仲道郁代 30周年記念リサイタル
Ikuyo Nakamichic 当日のプログラムより

気が付けば今年も12月。
ひところの寒さは和らいだものの、冬の訪れは一歩一歩確実に近づいているようです。
思えば、こんな寒い季節になると何故かコンサート会場へ足を運ぶことが多い私たち夫婦。でも、昨日(12/3)は「仲道郁代さんのコンサート」に私一人の単独行動でした。正直なところ、私の奥さんにとっては今回のプログラム内容はハードルが高かったようです。

Ikuyo Nakamichicコンサート
Ikuyo Nakamichic プログラム内容

さて、この日のコンサート、プログラム冊子にもあるように仲道さんのデビュー30周年記念ということもあり、曲目は仲道さんの「マイ・フェイヴァリット」ソングで構成されていました。
そんな中、コンサート前半にチョットしたサプライズがありました。
それは、予定のプログラムにはなかったのですが、どうしても彼女が演奏したいということで、ピアノ練習曲としては超有名なモーツァルトの「ピアノソナタ K.545 ハ長調」の飛び入り演奏でした。
彼女の30周年記念というイベントに対する強い思い入れとファンを思う温かい気持ち(サービス精神)がこんなところにも現れていて演奏ともども感動した次第です。

Ikuyo Nakamichicプロフィール
Ikuyo Nakamichicプロフィール

一般的なクラシックのコンサートでは、演奏者がはじめの挨拶をした後は淡々と予定曲を演奏しフィナーレを迎えるというのが普通ですが、彼女のコンサートは演奏の合間に必ず楽曲の説明や、その曲にまつわるご自身のエピソードを交えてくれるのが特徴で、私たち聴衆にとっては分かり易くとても嬉しいことです。
そのため、仲道さんの演奏会は一方的にならず、打ち解けた雰囲気のまま、終始何とも言えぬ清々しさに包まれるのです。何とも後味の良い瞬間だといつも思っています。

この日も、幼少のころのショパンのポロネーズの思い出や、学生時代に練習しても練習しても上手く演奏できなかったリストの「メフィスト・ワルツ」という楽曲のことなど、貴重な体験談を聞くことができました。
仲道さんのコンサートはそんな魅力でいっぱいです。

彼女の演奏の素晴らしさは勿論のこと、彼女の人間としてのチャーミングさにも心惹かれ、次回も必ず行きたくなる、そんな演奏家のひとりです。

ちなみに、当日のアンコール曲は

  • ショパン:12の練習曲 作品10 第12曲<革命>
  • ショパン:12の練習曲 作品10 第4番<別れの曲>
  • エルガー:愛の挨拶

2016年12月3日

充実の2時間 ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタルを聴く





Hilary Hahn
Hilary Hahn

ヒラリー・ハーンを実際に見るのは今回が初めてです。
もう彼女も30代半ばというのに、ステージに現れたその容姿はあどけなく華奢で、それでいて優雅さを感じました。

当然のことですが、見慣れたCDジャケットと同じ彼女が、目の前のステージに立っていることに何故か安心感を覚えました。
そして、あの細い身体でありながら、あの驚きのパワーはどこから来るのかと感心しました。。
そんなところが昨日のヒラリー・ハーンの第一印象でした。

Hilary Hahn ヒラリー・ハーン
ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル ビラ

この日のプログラムは前半がモーツァルト、バッハといった古典ものに対し、後半はガラッと変わって現代曲がならんでいます。
こうした趣向は彼女がここ数年目指している特徴で、最近のCD作品やコンサート・プログラムでも披露されているものです。

彼女がもつ完璧なまでの演奏テクニックと力強さは、私が持つCD等で十分解っていましたが、ステージでの彼女の演奏では、
更なるきめ細かさと流麗さをはっきりと聴き取ることができました。

はるか彼方から聞こえてくる微かな音が、次第に音量を増し頂点に。
それはあたかも闇の向こうから近づいてくる得たいが知れない何かのようで、実にスリリングです。
彼女の最大の聴かせどころかもしれません。
音の大小、強弱の表現が実に上手いと感じました。

また、私は音楽評論家ではないので詳しいことはわかりませんが、
メロディーを歌わせるというか、流れるような旋律の部分ではとても滑らかに流麗に弾きこなします。
その意味では、今回プログラムになかった「シャコンヌ」など聴きたかった作品です。
(2013年のコンサートでは圧巻の演奏を披露したようで実に残念。)

当日は彼女のほか、ピアノ伴奏のコリー・スマイスだけという演奏構成の上、プログラム構成もバッハ、モーツァルト作品があるとはいえ比較的マイナーな作品と現代曲という組み合わせでしたから、途中なか弛みがあってもやむを得ないところを、彼女は持前の表現の多彩さとメリハリといった演奏テクニックで乗り切ったように思いました。
例えば、予定プログラム最終曲のティナ・デヴィッドソン作曲の「地上の青い曲線」は私は初めて聴く曲でしたが、ピチカートの珍しい奏法を披露してくれるなど、見せ場をチャンと心得ていたようです。

ヒラリー・ハーン プログラム
ヒラリー・ハーン 当日の曲目

恐らく彼女はこのプログラムに自信があったのでしょう。
その証拠に、アンコール曲含め約2時間のステージはアッという間に過ぎたというのが実感でしたから。

この日のカラフルでキュートなステージドレスとは対照的に、彼女の演奏にはひやりとしたスチールの剣を思わせる輝きと、鋭さと、美しさが同居しているようで、何とも印象深い充実のコンサートでした。

2016年6月13日

エクセルファイルのアイコン(ショートカット)をダブルクリックしても開かない





今年の3月からMicrosoftのOffice 365 Soloを利用していますが、
ダウンロード、インストールなど使用にあたっての設定も無事完了。
先日はじめてExcelファイルを開こうとしたときのことです。

以前から使用しているデスクトップ上のエクセルファイルのショートカットをダブルクリックしたのですが、Excelそのものは開くのですが、当該のファイルがいつまでたっても開きません。

そこで、むかしよくあったDDE(Dynamic Data Exchange)を疑い、Excelのオプションにある、「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する他のアプリケーションを無視する」の項目がどうなっているかを確認してみました。

図1
ファイル→オプション→詳細設定→全般

実は、この種のトラブルは私の個人的な記憶では、Windows 2000やXPの時代にExcelでよくあった事例です。
この項目にチェックが入っているとExcelファイルをアイコンのダブルクリックでは開けないという現象でした。
ちなみに、以前のExcelでは単に「他のアプリケーションを無視する」だったように思います。

今回もてっきりこれが原因かなと、ある意味懐かしく感じながら、簡単に考えていたのですが、確認したところ予想に反して「チェックが入っていない」ではありませんか。
確かExcelのデフォルトではチェックは入っていないので、初期設定のままなのでなんら問題ないはず。
ということは、他に原因あり。

そこで、次に考えたのが「Excelの修復」です。
私の場合、Office2010からOffice 365 Soloに乗り換え、その後、Office2010をアンインストールしました。
こうしたケースの場合、不具合が出るということを以前聞いていたの
で、修復を試してみることに。
<「Excelの修復」の手順>

コントロールパネルの「プログラムと機能」で「Office 365 Solo」をアンインストールではなく、「変更」項目を選ぶ。

「Officeプログラムをどのように修復しますか?」「クイック修復」を選択。しばらく待ちます。

修復が終了するとこの画面が出る。
修復が終了するとこの画面が出る。

 

修復が完了となったら、当該ファイルをダブルクリックして開くかどうか確認する。
通常はこの段階で解決するのでしょうが、私の場合当該ファイルをダブルクリックしたところ、次のようなエラーメッセージが出ました。

図3
調べてみると、上述の修復作業の結果、オプションの「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する他のアプリケーションを無視する」項目に、
自動的にチェックが入ってしまったからのようです。
チェックを外し、再度当該ファイルをダブルクリックしてみると、今度は正常に開くことができました。

*作業が一段落した状態で、試しにオプションの「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する他のアプリケーションを無視する」に
もう一度、手動でチェックを入れて当該ファイルをダブルクリックしてみたところ、例のエラーメッセージが表示され開けませんでした。
どうやら、チェック入りだとエラーメッセージが出るような仕様に変更されたようです。

以前から、この種のトラブルは解決方法はだいたい分かっていたのですが、 「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する・・・」項目に自動的にチェックが入ってしまう原因が未だに掴めません。

書店に椅子は必要ですか?





近頃は、本棚が並ぶ通路に一定間隔に椅子を置いている書店をよく見かけるようになりました。
図書館などでは以前から見慣れた光景でしたが、書店が同じようなことをする目的とは果たして何なのでしょうか。

素人考えで言えば、一息ついてもらうというお客へのサービスか、あるいは、じっくりと目的の本を吟味してもらい購買につなげるためか。

いずれにしても、私としては反対です。
十分な通路の幅が確保されているならまだしも、現実は窮屈そのものでそこまで追いついていません。

かつて、街の商店街の小さな本屋さんでは立ち読み禁止が当たり前でした。
単なる立ち読みか、購入のための品定めとしてチョッと読んでいるのか、その辺りの見極めが微妙で難しかったのですが、明らかに長いと、店主の親父さんの視線が強烈になり、最終的には注意されることもあったほどです。

そんな時代に比べると、今はお客にとって大変恵まれた環境ですが、
だからと言ってこうした状況を「諸手を挙げて賛成」とも言い難いのが現実です。
一方で弊害がたくさんあるからです。

例えば、狭い通路で足を組んで読みふけるお客。
あるいは、当然の権利を行使するかの如く、長時間にわたり席を独占するお客など。
こうした身勝手な人たちにとっては快適かもしれませんが、多くのお客にとってはこうした行為は迷惑で不愉快に感じられます。

先日、書店のレジで興奮したお客が店員に荒い口調で何かを訴えかけているのを見かけました。
どうやら、通路の椅子に座っている客が出っ張っているので歩きづらいから注意してくれ、という苦情だったようです。
こうした、お客間の摩擦も既に現実問題化しているのです。

この手のサービスを実施する場合には、同時にルールやマナーを守るという前提がないと成功しないように思います。
残念ながら、外国に比べ治安やマナーが良いと言われているわが国でさえ、未だそのレベルなのです。

そのむかし、ハワイのオアフ島を中心にブックストアーを展開していたアメリカ資本の「ボーダーズ」というチェーン店がありました。
この店は書店内での立ち読み自由をウリにしていたのですが、実際には、通路に座りこんで読んでいる少年少女たちが目立っていました。
こうした光景を目の当たりにしたとき、正直驚きとともに、ある種の羨ましささえ覚えたものでしたが、
同時に自由の行き過ぎとも感じたものでした。

ある意味、こうした試みも電子書籍やネット販売に対抗してのサービスだったのでしょうが、それから何年もしないうちに、この「ボーダーズ」という書店は、日本で言う会社更生法の適用を受けハワイから姿を消していきました。
店内にカフェなどもあり、お洒落で落ち着いた雰囲気の私好みのお店でしたので、当時はとても残念に思いました。
立ち読み自由の方針が倒産の直接の要因とは決して思いませんが、書店はそこまでする必要はなかったのだと思います。

最近の日本の書店は、こうしたアメリカ方式を真似たのかどうかは分かりませんが、はっきり言って参考にしない方が良いと思います。
先述したように、マナーの良くない人たちがいる限り、書籍の汚れ、破損も多くなることが考えられますし、個人的にはそうした書店では購入したくないというのが正直な気持です。

Adobe Photoshop CC 2015が起動時にフリーズ

昨年からAdobe Creative CloudのPhotoshop CCを年間契約で利用しています。
この一年、これといったトラブルもなく普通に使っていましたが、先日起動してみると、例の必要ファイルを読み込み後、起動はしたのですが、
初期画面に前回作業していた画像ファイルがそのまま残った状態で表示されました。どうも様子が変なのです。

記憶では、作業ファイルを保存してPhotoshopを終了したはずだったのですが、私の記憶よりもパソコンの方が信頼性があります。
恐らく、何らかの原因で正常終了しないまま終わらせたのでしょう。

この件に関してはいくら追及しても致し方ないので潔く諦めることとして、早速、解決方法について触れたいと思います。

調べてみると、Photoshopには、私たちがカスタマイズした各種設定など、多くの情報を「環境設定ファイル」として、一定の場所に毎回保存するようになっているようです。

このファイルが異常終了などあった際、不完全な状態で上書き保存され、次回起動した時にその不完全な内容のファイルが読み込まれるため、フリーズ等の不具合が発生するようなのです。

それでは、そうなった場合どうすればよいのか。
結論から言うとPhotoshopのヘルプによれば、方法はとても簡単です。

<操作手順>

  1. Photoshop CCを起動と同時に
    Windowsの場合はCtrl+Alt+Shift キーMacの場合はCommand+Option+Shift キーを同時に押し続ける。
  2. 次のような画面が表示されるので「はい」ボタンを押す。
    環境設定ファイルを削除
    図A 環境設定ファイルを削除

     

  3. 環境設定ファイルが初期化され、通常通りPhotoshopが開く。

以上で操作は完了ですが、一番のポイントはPhotoshopの起動と手順「1.」のショートカットキーの押すタイミングです。
チョッと遅れると不具合状態のままのPhotoshopが立ち上がってしまいますので注意してください。

*詳細について知りたい方は次のPhotoshopヘルプを参照ください。
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/kb/cq02162112.html

最近突然に、光学ドライブが認識されなくなった


最近、自宅のネットワークLANでデバイスの表示が中途半端だったので、
ネットワークアダプターの状況を確認するためデバイスマネージャーの画面を開いたところ、「DVD/CD-ROMドライブ」の項目に黄色の感嘆符「!」が付いていることに気が付きました。

デバイスマネージャー

早速、当該デバイスのプロパティを調べたところ、通常なら「このデバイスは正常に動作しています。」とあるところ、今まで見たことのない次のようなエラーメッセージが表示されていました。

「レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためこのハードウェアデバイスを開始できません。(コード19)」

確かに、その後BLU-RAYドライブのトレイにディスクを入れても何の反応もなく、エクスプローラー上でも本来表示される筈のデバイスのドライブレター(K:などの表示)が消えていました。

ここ最近の当該パソコンの使用状況を考えても原因が思いつきません。
気になることと言ったら、Windows7からWindows10にアップグレードしたことぐらい。
でも、それは昨年11月下旬のことで、それ以後何度もこの光学ドライブは使用していて、その間別段の不具合はなかったはず。

ネットで調べてみると、iTunesが何らかの影響をしている云々の記事があったが、最近は当該パソコンでiTunesを扱ったことはないので、iTunesは関係なさそうだ。

次に、エラーコードで検索してみるとマイクロソフトのサポートに詳しいページがあり、事例的にもわたしのケースに当てはまるので、この対応方法を参考にしました。

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/314060
サポートページはWindows8、あるいはWindows8.1を例に説明していますが、私の場合、Windows10ですが基本的には同じと判断し試してみました。

結論から言うと、OKでした。
操作後、BLU-RAYドライブはエクスプローラー上に認識され、デバイスマネージャー画面の感嘆符は消えていました。

但し、レジストリというWindows内の最も重要な情報を格納したデーターベースを操作するので、事前のレジストリーのバックアップと取り扱いには十分注意が必要です。
それでは、Windows10での作業手順をまとめておきます。

<作業手順>
1.レジストリーエディターを開く



PC画面、左下のウィンドウマークウインドウズマークを右クリック⇒開いた画面から「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

エクスプローラー1
⇒開いた画面の名前欄に「regedit」と半角英数字で入力し「OK」をクリックします。

エクスプローラー2
「ファイル名を指定して実行」画面

2.「ユーザーアカウント制御」画面が出るので「はい」ボタンをクリックすると「レジストリーエディター」画面が表示される。

regedit画面1
「レジストリーエディター」画面

3.「レジストリーエディター」画面の左画面で次のレジストリーサブキーを開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E965-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}

4.上記レジストリーサブキーの最後尾の{4D36E965-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}をクリックすると、右画面にいくつかのエントリが表示されるので、その中から次のエントリを探し削除します。

regedit画面2
UpperFilters は元々なかったので、LowerFiltersエントリの方だけ削除します。

UpperFilters ・・・このエントリは私の場合最初から存在しませんでした。

LowerFilters ・・・削除を確認するメッセージが表示されますので「はい」をクリックし、削除します。

5.レジストリーエディターを終了します。

6.PCを再起動します。

7.PC起動後、デバイスの状況を確認します。

デバイスマネージャー2
デバイスマネージャーに当該ドライブが正常に表示されている。
エクスプローラー3
エクスプローラー上もK:ドライブとして表示されています。

ちなみに、作業終了後、念のため再度「レジストリーエディター」を開き、レジストリーサブキーがどうなっているか調べたところ、
「UpperFilters」の方は相変わらず存在しませんでしたが、「LowerFilters」の方は復活していました。恐らく一旦削除し再起動によって完全な状態に回復したのだと思われます。

とりあえず、トラブルはお陰さまで解決しましたが、原因については明らかにはなっていません。Windows10にアップグレードしたことは、ほとんど関係ないと思いますが、その辺も定かではありません。
原因について考えを巡らしていた時、ひとつのことを思い出しました。
それは、iTunesのアップデートです。確かにこの間iTunesを当該のパソコンで開いてはいませんが、「*.*バージョンが利用できます」と言ったアップデートのお知らせでファイルをダウンロードし更新したような気がします。
詳しい日程等は覚えていませんが、その辺りが影響したのかもしれません。

Viva! the Arts