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PC リサイクルマークを知ってますか?




こんにちは

突然ですが「PC リサイクルマーク」という用語を覚えていますか?

実は、パソコンやディスプレイなどを廃棄する際にとても重要な用語なのです。PCデバイスの処分の際に、この用語を知っているかどうかで一定額(廃棄処分費用など)の負担をしなくてすむかもしれません。

そんな前置きはさておき、本題に・・・
今回取り上げるのは「PC リサイクルマーク」についてです。

PCリサイクルマーク
図1 PCリサイクルマークが印刷された封筒

 

先ずはPCリサイクルマークの概要について簡単に触れておきたいと思います。

パソコンやその周辺機器、ディスプレイなどの裏面や側面など目立たないところに貼ってあるという図1デザインのマークです。
このマークがあると廃棄等の際にメーカーや家電量販店(指定の)がPCやディスプレイを無料で引き取ってくれるというもの。
確か、2003年にPCリサイクル法という法律が施行され、それ以降に販売されるPC機器にはこのマークを貼ることが義務付けられたと記憶しています。
その背景には当然「限られた資源を大切にしよう」と言うメッセージがあった訳ですが、この件に関してネット等で調べてみると当時は必ずしも徹底されていなかったようです。

さらに、もう一点ハッキリしないのが費用負担の問題です。
つまり将来の廃棄の時点でかかる回収費用を事前にメーカーが負担するのか、購入者が負担するのかという疑問です。
廃棄回収にかかる費用が商品価格に上乗せされ、わたしたち消費者が購入の際その費用を前払いしていたのかどうか。
実は、この辺りのことに触れている記事を見かけたことがないので断定はできないのですが、いずれにしてもメーカーは回収作業にもっと積極的であってほしいと思います。

そんな中途半端なPCリサイクルマークに関わる最近起きた、わたしと某メーカーとのやり取りを紹介しましょう。

それは2009年6月に当該メーカーサイトから購入した液晶ディスプレイを廃棄処分する際のことです。
実はこのディスプレイ、当時はハリウッド映画やアメリカの連続テレビドラマのなかで、必ずと言って良いほど登場したベストセラー機だったんです。

そんな名機も購入から15年近く経てばご老体化するのも無理もないこと。
我が家の愛機も例外ではなく液晶画面がチラつき出し、その後電源を入れてもブラックスクリーンのままダンマリ状態。
残念ながらこの度使用に耐え難く、リタイアとなった次第です。

ご存知の通り、PCやディスプレイは自治体の粗大ゴミ回収では対象外とされ、廃棄となればメーカーか一部の家電量販店、あるいは廃棄専門業者(この場合有料のケースあり)に依頼する方法が一般的です。
わたしの場合、PCリサイクルのことを覚えていたことや長年使用した愛機ということもあり、廃棄するときはメーカーへの依頼という選択肢しか考えられませんでした(古巣に返してあげたいという親心?)。

そんな訳で、早速廃棄手続きを進めることとしたのですが、当該ディスプレイのどこを見てもPCリサイクルマークが見当たらないことに気が付きました。
そこでメーカーサイトをはじめ、ネット上で調べてみると、法律の施行後しばらくはマーク添付に関してメーカーの対応がまちまちで徹底されておらず、個人向け、法人向けでも取り扱いが異なることなどもあって、当時はアバウトなところが多々あったようです。
因みに、法人向けPCにはPCリサイクルマークは付けないとのことだったようです。

某メーカーのサイトでも、こう言った点を考慮してか、マークが貼ってないものでも、2003年以降の個人使用に限り無料と明記してあったので一安心でした。
直ぐにネット上から申し込み手続きをしました。
ところが、数日して届いた通知には、しっかりと規定の3000円プラス消費税、トータル3300円と書かれた銀行振り込み又はコンビニ払込書になっていたのです。

申し込みは、「申込者個人を特定する情報(住所、氏名など)」、「製品に関する情報(機器番号など)」そして
「支払い欄」の各項目に回答するという簡単なものでしたが、気になったのがでは「支払い欄」です。
申込書フォームの「支払い欄」はデフォルト値である「コンビニ支払」のままにしました。
なぜなら、当該サイトの支払い欄リストには「コンビニ支払」、「銀行振り込み」「PCリサイクルマークあり」の三つ選択肢しかなく(この点がとても不親切に感じたところ)、やむを得ず最初の「コンビニ支払」のまま申し込んだのですが、このことが今回のような結果を招いた原因だったようです。

払込書を見た瞬間「そんな理不尽なことはないだろう?!」と心の中では叫びつつも、冷静に対応しなければと当該メーカーのリサイクルデスクに電話で連絡しました。
結果は、あまりにもアッサリと先方が非を認め、無料にて回収対応するということで一見落着でした。

その際の先方の説明内容があまりにお粗末だったのには呆れましたが、参考までに紹介しておきましょう。
「お客様の申込に対し、当方が機械的処理を行ってしまったため、有料の通知を発送してしまいました。」とのことだったのです。
わたしの方としては、機種に関する情報を申し込みの際に明記しているので、製造年などから判断し、「コンビニ支払」とあるが当然無料扱いと判断してくれると思っていたのですが・・・
判断が甘かったようです。

もし、状況が分からず通知書に基づき、早々に払込を行ってしまっていたら、もっと厄介なことになっていた訳で、なんとも不親切な対応と感じ不愉快でした。
ただ、今回リサイクルデスクへの問い合わせに対し、先方が簡単に非を認めてくれたこともあり、メーカー名だけは伏せての投稿としました。

今回の事例で感じたのは、現在わたしたちはネット社会の真っ只中にいて、インターネットを便利な手段として活用していますが、そこには今回のような落とし穴が潜んでいるということを意識しながら利用しなければならないということです。
店頭でのショッピングのようにフェイス・ツー・フェイスの木目細かな気配りが、ネット上では期待できないということを自覚すべきなのです。
事務的でこちらが気が付かなければそれまでという危険性を常に孕んでいるのです。

昨今の宣伝、コマーシャルなどの傾向を見ても、無料とか顧客に有利な面ばかりを強調した宣伝媒体が目立ちます。
その反面、わたしたちにとって一番重要で注意しなければならない事柄が、疎かにされ片隅に追いやられているのです。
大切な事項がヒッソリと小さな文字で但し書きとして記載されているのが実状です。
これってどう考えても不自然、不親切ですよね。
「勝手に勘違いしたんでしょ」とか「ここに書いてありますよ」的な言い訳ができる宣伝やチラシが、わたしたちの周りに溢れているのです。
先日(2020年2月25日付)の朝日新聞にもクレジットカードのリボ払いの取り扱い方でトラブルが急増しているとの記事がありましたが、そこに共通するのは「いつの間にか設定」とか「カードを作るときには見落としていた」というわたしたちのスキを突くやり方です。驚きなのはこういった不埒なことが大手各社でも行われているという現実です。

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

企業を信頼できない時代。
でも、それも突き詰めて考えれば人の問題に行き着きます。
オレオレ詐欺対策ではないですが、買い物するにも注意深く、賢くあらねばならない時代なんですね。
「何とも世知辛い時代にわたしたちは生きているんだな~」とツクヅク思い知らされた事案でした。
こういったことを防ぐ手段としては、言い古された言葉ですが「自己防衛」しかないのでしょうか。
くれぐれもPC、ディスプレイの廃棄の際にはご注意を!

PCリサイクルマークに関する詳細については下記サイトを参照してください。
https://www.pc3r.jp/home/pcrecycle_mark.html

<追伸>
我が家には新型、旧型や家族のものも含め、6台ほどのデスクトップPCがありますが、
そのどれにもPCリサイクルマークが見当たりません。PCリサイクル法は果たしてどうなっているのでしょうか?

<追伸2>
その後、PCのマニュアルやパッケージを調べたところ、アップルの「Mac mini」の説明書の中にPCリサイクルマークのシールが入っていることを発見しました。
製品には直接貼らず、シールを添付しているものもあるようです。

2020.03.02 JDA

昨今のネット広告に思う




ネットショッピング
ネットショッピング

かつて、ロングテールという考え方がネットのeコマースの世界で大きな役割を果たし始めたころ、私のようなマイナー志向の人間にとっては、それはそれはありがたいことに感じたものでした。

ところが、そのロングテールが本来の機能を果たしているのか、疑問に思う事例をネット上で多々見かけるようになりました。
今回はそんなネットショッピングにまつわるお話、とりわけネット広告の問題についてです。

先ず、本題に入る前にロングテールという言葉について、勿論すでにご存じの方もおられるでしょうが、分からない方のためにここで簡単に説明しておきます。

図1のグラフですが縦軸を売り上げ、横軸を商品構成とした場合に、売り上げと商品構成の関係は図のような右肩下りの曲線を描きます。

ロングテイル
図1 ロングテール図

これは左側のグリーンの部分がヒット商品の売り上げであり、右側レッド部分がマイナー商品の売り上げを表しています。

そして右側の長く伸びたレッドの部分が恐竜のシッポのように見えることから「ロングテール」と呼ばれています。

従来型の実店舗の場合、この左側の20%の商品で全体の売り上げの80%を確保できていれば、まずまずの売り上げ実績と考えられ、健全な経営と判断されていました。
そして、マーケティングの世界ではこの考え方がそれまでの通説だったようです。

これがいわゆる2:8の法則(パレートの法則)というもので、「上位の2割で全体の8割を稼ぐ」というものです。

この法則はロングテールを考える上でベースになるのですが、この他にも、ネットにおけるサイトとアクセス数の関係や労働力と成果の関係など、あらゆる関係に当てはまる法則でビジネスの世界では経済動向やマーケティングの分析などに使われているようです。

そんな中、この2:8の法則という限界を打ち破り、ロングテールの部分に特に注目し大きな成果をあげたのが、ご存知Amazonに代表されるネットショップ大手だった訳です。

実店舗では物理的に不可能だったマイナー商品を、ネットの仮想店舗に陳列することにより大きな成果に結びつけたのです。
あまり売れない商品でも多くの商品を長期間取り扱っていれば実績に結びつくという現象です。

つまり、これまでの限界を打ち破り、マイナー商品でも商売(勝負)ができるということをネットの世界で証明した訳です。

購買層の薄いマニアックな商品を多種多様に取り揃えておくことは、スペースが限られた実店舗では無理であり、よって最近では売れ筋商品しか置かないという実店舗が増えたのもこうした事情を知ると頷ける話です。

そんな時代の流れの中で、私のようにマイナー志向でへそ曲がりな顧客にとっては、eコマースにおけるロングテールという考え方はとても魅力的だった訳です。
ちなみに、eコマースとは電子商取引のことです。

たくさんの時間をかけて探した挙句、その店には目的のものはなく、取り寄せを依頼し、多くの日数を費してようやく手にできる本やCDが、ネットの世界では検索で容易に見つけることができ数日で自宅に届くのですから。

これもすべてロングテールという考え方、仕組みのお陰と感謝していたのですが、最近、どうもその様子がおかしいのです。
その代表例が、これから述べる二つの現象です。

先ず一つ目は、あまり知られていないCD(ロングテールの部分に該当するような)などをネットショッピングで注文した場合、商品の到着までに多くの日数を要するようになったことです。

これまでに3~4か月待たされたこともありましたが、それでも商品をゲットできればまだ良い方で、待たされた挙句「廃盤でした」なんてことも実際にありました。

この原因はどこにあるのか?
私は単純にサイトのメンテナンスが充分に果たされていなかったことが最大の要因と思っています。

つまり廃盤商品の洗い出しやその表示、排除、また品薄商品に対するその旨の表示などが充分になされていなかったからだと思います。
依って、入手困難な商品を「イチ押し商品欄」に堂々と掲載してしまうといった失態を犯してしまうのだと思います。
これは我々ユーザーにとって甚だ迷惑な話です。

もうひとつは、既に購入済の商品にも拘わらず、お薦め商品コーナーにしつこく掲載してくる現象です。
これは恐らく昨今のネット広告の仕組みが大きく影響しているのではないかと思われます。

顧客が検索エンジンで検索したキーワードに反応してタイムリーな広告を出せる仕組み、いわゆるグーグルの「インタレストターゲティング」やヤフーの「サーチターゲティング」などの仕組みがそれです。

これらは一見便利な機能に思われますが、購入済商品を除くことができないというシステムの不充分さがもたらす弊害と考えられます。
こちらは我々にとって直接的な害はありませんが、如何にも機械的なところがバレバレで気になります。

以上のように、ネットショッピングで気になる現象は多々ある訳ですが、いずれにしてもショッピングサイト側の管理に問題があるように感じます。
これでもか、これでもかと大量の商品(情報)を一方的に押し付けるのではなく、eコマース運営者側にはわかり易いサイト画面構成と洗練された商品、正確な情報を伝えるような工夫と努力をお願いしたいところです。

Google AdSenseやA8.netなどのアフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)を利用している当サイトとしては、心苦しい部分はありますが、自省をこめて指摘したいと思います。

 

パソコンからピッピッピッの警告音が・・・

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前回投稿でご紹介した我がDELLパソコン「Studio XPS 435T」のトラブル談の続きです。

あれだけの悪戦苦闘を強いられたのですから、我がパソコンは完全復活かと安心していました。
ところが、最近になってそんなパソコンも、再起動の際に正常に起動しなかったり(具体的症状は再起動を繰り返すこと)、休止状態からの起ち上げの際にはフリーズしたりと、調子がまたまたイマイチになってきたのです。

更には、電源を入れると電源ボタンのランプが点滅し(正常時は点灯状態)、ディスプレイの方は真っ黒で、Windowsは起動しない事態に。
そして、「ピッピッピッ」という単調ながらとても感じの悪い警告音だけが鳴り続けるようになったのです。(不吉な予感)

これまで、フリーソフトのダウンロード時に容量の大きいフォルダやファイルを一時的にデスクトップ上に置き、インストール後、削除等していたのですが、最近はうっかり放置したままだったので、それが頻繁に起こるフリーズの原因ではないかと軽く考えていました。

がしかし、フォルダやファイルを削除や別の場所に移動しても、症状は依然として改善されなかったのです。
焦りました。
堅牢PC「Studio XPS 435T」も「そろそろ限界なのか?」と諦めかけました。
computer

Windowsが起動しないことには、私として打つ手はもうありません。
このとき「これで一巻の終わりだな?」と正直なところ思いました。
そして、あの地獄のような?リカバリー作業が待っているのかと思うと、心境は最悪でした。

しかしながら、このことで復旧への希望が見えた気も実のところあったのです。
それは、警告音が鳴るときはハードウェアの差し込みが甘い場合によく起こることを、以前どこかで聞いたことがあったからです。
そのなかでもメモリーの場合が一番多いようなのですが。

早速、XPS PCの側面を開け、マザーボード上のメモリーカードスロットを確認しました。

DELL XPSの内部メモリーカード
DELL XPSの内部メモリーカード

このとき注意することは、電源ケーブルを外すのは勿論ですが、接続中の周辺機器類のコードも念のため外してから作業することです。

確認したところ、明らかに外れているメモリーはありませんでした。
一見何も悪いところはなさそうですが、そこがパソコンの微妙なところです。
面倒と思っても1枚1枚抜き差しを繰り返します。(私の場合6枚)
ちなみに、この作業はマザーボードやメモリーカード本体をぶつけたりしないよう慎重に行います。
静電気防止対策なども必要です。
余談ですが、PC内部に溜まったホコリなどもこの際掃除しておきましょう。

作業が終了したら、ケーブル類を接続し電源を入れ暫く様子をみます。
このときはワクワクドキドキ感でいっぱいです。

結果、あの不快なピッピッピッの警告音は発せられませんでした。
Windows 10も正常に起動してくれました。
暫く放置しておきましたが、その後不具合はおこりませんでした。
やはりフリーズ現象はメモリーの差し込みの悪さが原因だったようです。

それにしても、今まで正常に動作していたものが、どうして急におかしくなるのか納得できませんが、そこがパソコンという精密機械のデリケートなところなんだと、無理矢理自分自身を納得させます。
取り敢えずは解決です。

始まりは冷却ファンの暴走、そして最後はOSのリカバリー(リストア)をすることに

 

computer




2010年にデル(DELL)のオンライン・ストアで購入した
デスクトップPC「Studio XPS 435T」。
当初、Windows 7 Professional搭載のOSもアップグレードを重ね、
今ではWindows 10 Proに。

今回は、そんなデルのデスクトップPC「Studio XPS 435T」のWindows 10に辿り着くまでの紹介です。

Studio XPS 435T
問題のPC 「Studio XPS 435T」

実のところ、「Studio XPS 435T」はWindows 8アップグレード時点で、
メーカーのサポート対象外の扱いだったようです。
しかしながら、難なくインストールはできたのです(サポート外は後々に知る)。
そんなことってあるのだろうか?

いま思えば、確かにWindows 8アップグレード後は動きに不安定さはありましたが、それでも何とか動いてくれていました。
(Windows 8、8.1が短命だったことで、使用期間が短かったことや、影響するハードウェアが私の場合なかったのが良かったのかも知れません。)

そんなころ、ご存知のマイクロソフトによるWindows 10への移行呼びかけがPC画面上に頻繁に出るようになり、アップグレードの無償期間(*1)も設定されていたことから、しかたなく2016年の初めころにWindows 10 へアップしました。
移行後のPCの調子はマズマズだったように記憶しています。

しかしながら、そんな安定期間も長くは続かず、夏ころには冷却ファンの暴走とともにファン音が目立つようになったのです。
同時に、様々のエラーメッセージが頻繁に出るようになったのです。
調べてみると、エラーについてはWindows 10のアップグレードとは直接関係はなく、フリーソフトのインストールや削除の繰り返しなどによるファイルの一部欠損によるものではないかとの見解でした。

ところが、冷却ファンの暴走についてはネット上でも同じような事例はあるものの、見解がマチマチで決定的な解決策は見つかりませんでした。
どうやらWindows 10のある種の更新プログラムが原因のようなのですが・・・

原因はある程度絞れたものの決定打に欠け、欲求不満状態がしばらく続きました。
そんな訳で、このような状況ではイライラが募るばかり。、
精神衛生上も良くないと判断。思い切ってOSのリカバリー(リストア)を行うことを決断したのです。

先ずは必要なデータのバックアップです。
また、周辺機器(代表的なのがプリンター)などの各種ドライバの準備も事前にしておけば、後々の作業はスムーズに運びます。

私のように購入時のPCがWindows 7だった場合、当初のライセンスを活かすためには初期状態からの復元が必要で、
Windows 7→Windows 8→Windows 8.1→Windows 10という段階を踏まなければいけないので非常に厄介でした。
また、それぞれのOSの更新プログラムもその都度インストールしなければなりません。
更に、リカバリー以前入っていたアプリケーションも当然のことながらインストールすることになります。
考えただけでもゾッとしますが、快適なパソコンライフを取り戻すにはこれらの作業は避けて通れません。

このようにOSのリカバリー作業では、タップリの時間とある程度の忍耐力が必要なことを覚悟しましょう。
また、メーカーのサポートページなども充分参考にしながら作業を進めてください。
computer

これまでの経験から、もっとも厄介で時間がかかったのが、更新プログラムのダウンロードとインストール作業です。
古いOSほど更新プログラムが累積していてその数は半端ではないからです。(Windows7で200個くらいです。)
Windowsのインストールにかかった時間よりも更新プログラムの処理の方が大変だったというのが正直なところです。
尚、この更新プログラムの苦労談については、2015年12月20日投稿の「リカバリー後のWindows7、シャットダウン後の更新プログラムに苦しむ」の記事を参照ください。

努力の甲斐あって、リカバリー後のPCは動きも心持ち軽快でレスポンスが良くなった気がしました。
ちなみに、私の場合HDDを新しいものに交換(容量は前と同じ1TB)してのリカバリー作業でした。

こうして見事?生まれ変わったわが愛しのPC「Studio XPS 435T」ですが、そんなPCにまたまた悲劇が!
それについては次回の投稿(パソコンからピッピッピッの警告音が・・・)で。
To be continued(パソコンからピッピッピッの警告音が・・・)

*1:マイクロソフトによるWindows 10無償アップグレードは2016年7月29日まで。
但し、障がい者向けの無償アップグレードは今でも継続しているようです。

エクセルファイルのアイコン(ショートカット)をダブルクリックしても開かない





今年の3月からMicrosoftのOffice 365 Soloを利用していますが、
ダウンロード、インストールなど使用にあたっての設定も無事完了。
先日はじめてExcelファイルを開こうとしたときのことです。

以前から使用しているデスクトップ上のエクセルファイルのショートカットをダブルクリックしたのですが、Excelそのものは開くのですが、当該のファイルがいつまでたっても開きません。

そこで、むかしよくあったDDE(Dynamic Data Exchange)を疑い、Excelのオプションにある、「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する他のアプリケーションを無視する」の項目がどうなっているかを確認してみました。

図1
ファイル→オプション→詳細設定→全般

実は、この種のトラブルは私の個人的な記憶では、Windows 2000やXPの時代にExcelでよくあった事例です。
この項目にチェックが入っているとExcelファイルをアイコンのダブルクリックでは開けないという現象でした。
ちなみに、以前のExcelでは単に「他のアプリケーションを無視する」だったように思います。

今回もてっきりこれが原因かなと、ある意味懐かしく感じながら、簡単に考えていたのですが、確認したところ予想に反して「チェックが入っていない」ではありませんか。
確かExcelのデフォルトではチェックは入っていないので、初期設定のままなのでなんら問題ないはず。
ということは、他に原因あり。

そこで、次に考えたのが「Excelの修復」です。
私の場合、Office2010からOffice 365 Soloに乗り換え、その後、Office2010をアンインストールしました。
こうしたケースの場合、不具合が出るということを以前聞いていたの
で、修復を試してみることに。
<「Excelの修復」の手順>

コントロールパネルの「プログラムと機能」で「Office 365 Solo」をアンインストールではなく、「変更」項目を選ぶ。

「Officeプログラムをどのように修復しますか?」「クイック修復」を選択。しばらく待ちます。

修復が終了するとこの画面が出る。
修復が終了するとこの画面が出る。

 

修復が完了となったら、当該ファイルをダブルクリックして開くかどうか確認する。
通常はこの段階で解決するのでしょうが、私の場合当該ファイルをダブルクリックしたところ、次のようなエラーメッセージが出ました。

図3
調べてみると、上述の修復作業の結果、オプションの「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する他のアプリケーションを無視する」項目に、
自動的にチェックが入ってしまったからのようです。
チェックを外し、再度当該ファイルをダブルクリックしてみると、今度は正常に開くことができました。

*作業が一段落した状態で、試しにオプションの「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する他のアプリケーションを無視する」に
もう一度、手動でチェックを入れて当該ファイルをダブルクリックしてみたところ、例のエラーメッセージが表示され開けませんでした。
どうやら、チェック入りだとエラーメッセージが出るような仕様に変更されたようです。

以前から、この種のトラブルは解決方法はだいたい分かっていたのですが、 「Dynamic Data Exchange(DDE)を使用する・・・」項目に自動的にチェックが入ってしまう原因が未だに掴めません。

Adobe Photoshop CC 2015が起動時にフリーズ

昨年からAdobe Creative CloudのPhotoshop CCを年間契約で利用しています。
この一年、これといったトラブルもなく普通に使っていましたが、先日起動してみると、例の必要ファイルを読み込み後、起動はしたのですが、
初期画面に前回作業していた画像ファイルがそのまま残った状態で表示されました。どうも様子が変なのです。

記憶では、作業ファイルを保存してPhotoshopを終了したはずだったのですが、私の記憶よりもパソコンの方が信頼性があります。
恐らく、何らかの原因で正常終了しないまま終わらせたのでしょう。

この件に関してはいくら追及しても致し方ないので潔く諦めることとして、早速、解決方法について触れたいと思います。

調べてみると、Photoshopには、私たちがカスタマイズした各種設定など、多くの情報を「環境設定ファイル」として、一定の場所に毎回保存するようになっているようです。

このファイルが異常終了などあった際、不完全な状態で上書き保存され、次回起動した時にその不完全な内容のファイルが読み込まれるため、フリーズ等の不具合が発生するようなのです。

それでは、そうなった場合どうすればよいのか。
結論から言うとPhotoshopのヘルプによれば、方法はとても簡単です。

<操作手順>

  1. Photoshop CCを起動と同時に
    Windowsの場合はCtrl+Alt+Shift キーMacの場合はCommand+Option+Shift キーを同時に押し続ける。
  2. 次のような画面が表示されるので「はい」ボタンを押す。
    環境設定ファイルを削除
    図A 環境設定ファイルを削除

     

  3. 環境設定ファイルが初期化され、通常通りPhotoshopが開く。

以上で操作は完了ですが、一番のポイントはPhotoshopの起動と手順「1.」のショートカットキーの押すタイミングです。
チョッと遅れると不具合状態のままのPhotoshopが立ち上がってしまいますので注意してください。

*詳細について知りたい方は次のPhotoshopヘルプを参照ください。
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/kb/cq02162112.html

最近突然に、光学ドライブが認識されなくなった


最近、自宅のネットワークLANでデバイスの表示が中途半端だったので、
ネットワークアダプターの状況を確認するためデバイスマネージャーの画面を開いたところ、「DVD/CD-ROMドライブ」の項目に黄色の感嘆符「!」が付いていることに気が付きました。

デバイスマネージャー

早速、当該デバイスのプロパティを調べたところ、通常なら「このデバイスは正常に動作しています。」とあるところ、今まで見たことのない次のようなエラーメッセージが表示されていました。

「レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためこのハードウェアデバイスを開始できません。(コード19)」

確かに、その後BLU-RAYドライブのトレイにディスクを入れても何の反応もなく、エクスプローラー上でも本来表示される筈のデバイスのドライブレター(K:などの表示)が消えていました。

ここ最近の当該パソコンの使用状況を考えても原因が思いつきません。
気になることと言ったら、Windows7からWindows10にアップグレードしたことぐらい。
でも、それは昨年11月下旬のことで、それ以後何度もこの光学ドライブは使用していて、その間別段の不具合はなかったはず。

ネットで調べてみると、iTunesが何らかの影響をしている云々の記事があったが、最近は当該パソコンでiTunesを扱ったことはないので、iTunesは関係なさそうだ。

次に、エラーコードで検索してみるとマイクロソフトのサポートに詳しいページがあり、事例的にもわたしのケースに当てはまるので、この対応方法を参考にしました。

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/314060
サポートページはWindows8、あるいはWindows8.1を例に説明していますが、私の場合、Windows10ですが基本的には同じと判断し試してみました。

結論から言うと、OKでした。
操作後、BLU-RAYドライブはエクスプローラー上に認識され、デバイスマネージャー画面の感嘆符は消えていました。

但し、レジストリというWindows内の最も重要な情報を格納したデーターベースを操作するので、事前のレジストリーのバックアップと取り扱いには十分注意が必要です。
それでは、Windows10での作業手順をまとめておきます。

<作業手順>
1.レジストリーエディターを開く



PC画面、左下のウィンドウマークウインドウズマークを右クリック⇒開いた画面から「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

エクスプローラー1
⇒開いた画面の名前欄に「regedit」と半角英数字で入力し「OK」をクリックします。

エクスプローラー2
「ファイル名を指定して実行」画面

2.「ユーザーアカウント制御」画面が出るので「はい」ボタンをクリックすると「レジストリーエディター」画面が表示される。

regedit画面1
「レジストリーエディター」画面

3.「レジストリーエディター」画面の左画面で次のレジストリーサブキーを開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E965-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}

4.上記レジストリーサブキーの最後尾の{4D36E965-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}をクリックすると、右画面にいくつかのエントリが表示されるので、その中から次のエントリを探し削除します。

regedit画面2
UpperFilters は元々なかったので、LowerFiltersエントリの方だけ削除します。

UpperFilters ・・・このエントリは私の場合最初から存在しませんでした。

LowerFilters ・・・削除を確認するメッセージが表示されますので「はい」をクリックし、削除します。

5.レジストリーエディターを終了します。

6.PCを再起動します。

7.PC起動後、デバイスの状況を確認します。

デバイスマネージャー2
デバイスマネージャーに当該ドライブが正常に表示されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エクスプローラー上もK:ドライブとして表示されています。
エクスプローラー上もK:ドライブとして表示されています。

ちなみに、作業終了後、念のため再度「レジストリーエディター」を開き、レジストリーサブキーがどうなっているか調べたところ、
「UpperFilters」の方は相変わらず存在しませんでしたが、「LowerFilters」の方は復活していました。恐らく一旦削除し再起動によって完全な状態に回復したのだと思われます。

とりあえず、トラブルはお陰さまで解決しましたが、原因については明らかにはなっていません。Windows10にアップグレードしたことは、ほとんど関係ないと思いますが、その辺も定かではありません。
原因について考えを巡らしていた時、ひとつのことを思い出しました。
それは、iTunesのアップデートです。確かにこの間iTunesを当該のパソコンで開いてはいませんが、「*.*バージョンが利用できます」と言ったアップデートのお知らせでファイルをダウンロードし更新したような気がします。
詳しい日程等は覚えていませんが、その辺りが影響したのかもしれません。

リカバリー後のWindows7、シャットダウン後の更新プログラムに苦しむ


2010年6月ころに買ったDELLのデスクトップPC「Studio XPS 9000」
OSは当時 Windows7でしたが、途中でWindows 8へアップグレード。
その後、最近になりCPUおよび電源の冷却ファンの暴走が頻繁に発生。
また起動後、突然に再起動をしたりと、かなり不具合が目立ってきたので、この際思い切ってリカバリーを決行することにしました。
それが11月はじめのことです。
これはそのときの作業記録ですが、主は大量蓄積したWindows の更新プログラムの対処方法です。

TL;DR

これまでの使用で、HDDはかなりガタが来ている印象があったので、HDD交換の上でのリカバリーの試みとなりました。
購入したのはウェスタンデジタル製HDD(WD Blue 1TB 3.5インチ 7,200rpm)です。
というか、PCショップ、家電量販店へ行っても、内臓HDDの製品自体が少なく、選択肢が余りなかったのが何ともショック。

リカバリー作業は購入当初リカバリーディスクを作成しておいたので思ったよりも容易に完了しました。
一番心配だったのは、新規購入HDDとStudio XPS 9000の相性問題だったのですが、こちらも難なくクリアしました。

そんな訳で、リカバリー作業は思いのほか順調で、次の課題はパソコンをできるだけリカバリー前の環境に戻すことです。
以前入っていたアプリケーション、フリーソフト類の選別と具体的なインストール作業へ進みます。
蛇足ですが、このソフト類のインストールで一番厄介だったのがセキュリティーソフトでした。

自分の場合、ニフティ系の「常時安全セキュリティー24」というネット系サービスのセキュリティを利用しています。
このソフトは専用アプリを自分のパソコンにインストールすれば、通常デフォルトで利用可能なのですが、そのインストール作業でつまずきました。
結果的にはサポートに電話し解決したのですが、その原因はニフティーのホームページ上で公開しているダウンロードソフトが新し過ぎたことでした。
世間ではWindows8.1やWindows10対応の時期ですから、無理もありません。
現在公開中のアプリのバージョンではWindows7は非対応で、正常にインストールできないことだったのです。
よって、旧バージョンのダウンロードでこの問題は一件落着。

比較的順調だったのはここまでで、その後思いも由らぬ苦難が待ち受けていたのである。
それはWindowsの更新プログラムだったのです。
このトラブル対応では通算して5日間くらい無駄な(?)時間を費やしたことになりました。

さて、それではその全容をご紹介します。
先ずことの始まりは、日ごろのパソコン操作では当たり前のシャットダウンでした。
その日も、いつものようにパソコン作業を終え、シャットダウンをしたのですが、
なんと更新プログラムが2**個(正確な数は記録しなかったので定かでありません)ありますというメッセージ付でした。
数は多いと思ったものの、初めて見るメッセージではなかったので、夜も遅かったためディスプレイの電源を切りその日は寝てしまいました。

翌日パソコンの電源を入れると、
「Windows更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻します コンピューターの電源を切らないでください。」
と言うメッセージが表示されたまま画面はフリーズしたように変化なく、時間だけが虚しく過ぎていきました。
待つこと十数時間(?)というか、途中諦めてそのままにして置いたので、詳しい時間は正直なところ分かりません。

気が付いたときはパスワードの入力画面になっていたので、
パスワードを入力し無事に起動。
これで解決とそのときはホッとしたのですが、その日の夜もシャットダウンすると前日と同じメッセージが表示されたのです。
違っていたのは更新プログラムの個数が多少なりとも減っていたことぐらいです。
それでも二百弱あるので、前日の作業は大した効果はなかったことになります、虚しい限りです。

つまり、あの待ち時間は何だったのでしょうか。
あれだけ長い時間を費やした結果は、メッセージの通り単に「変更を元に戻した」だけだったのです。
この後も、同じことの繰り返しで何の進展もないままに数日が経過しました。

ところで「Windows更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻します コンピューターの電源を切らないでください。」
というキーワードで検索をかけると、ネット上では

1.リムーバブルメディア(メモリーカード、USBメモリー、リムーバブルディスクなど)が再起動の際、問題の原因になることがあるので取り外す。

2.Windowsにインストールされている様々なアプリや各種サービスによって、更新プログラムのインストールがブロックされることを回避するため、
クリーンブート状態でインストールする。

3.Windowsインストールディスクを使って、起動時にシステム回復オプションを実行し、システムの復元を行う。

などの方法が見つかりますが、わたしの場合、リカバリーしたばかりだったので3.については試行していませんが、
1.2.の方法については実行してみましたが、残念ながら効果はありませんでした。

わたしの場合、状況を再確認してみると更新プログラムが200個以上と大量で、そのことが特徴(ネック)であることが分かります。
つまり、Windows7登場以後に配信された更新プログラムが一挙に押し寄せてきた訳で、
それを一気に処理する(インストール)ところに最大の無理があったのでは、との憶測を立てたのです。

そこで行ったのが、Windows Updateの「設定の変更」です。
ご存知の通り、Windows Updateにはアップデートのタイミングを4種類から選ぶことができます。
現状は推奨の自動更新にしていました。この自動更新機能がシャットダウンの度に働いたのが今回のトラブルの要因でもあったのです。

WindowsUpdate_1
図1

Windows Updateの「設定の変更」は
コントロールパネル → Windows Update と進み表示画面(図1)で重要な更新プログラムの項で行います。

まず、「更新プログラムを自動的にインストール(推奨)」を図2のように「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」に一時的に変更します。
この状態に何故するかと言うと、シャットダウン時に更新プログラムを意識せず直ちにシャットダウンされるからです。

図2
図2


次にパソコンを起動し、先ほどのWindows Updateの画面を開き、「更新プログラムの確認」を実行します。(図3)

図3
図3

「更新プログラムを確認しています...」これが思った以上に時間が掛かります(更新プログラムのダウンロード時や「変更を元に戻します」メッセージの時ほどではありませんが)ので留意してください。(図4)

図4
図4

暫くすると、確認が終了し「○○個の重要な更新プログラムが選択されています」と表示されるので、「更新プログラムのインストール」ボタンを押しインストールを実行します。(図5)

図5
図5

大量の場合は何度か同じ操作を繰り返し分割してインストールするようにします。
一見、面倒なようですが、分割した方が結果的には相当な時間短縮になります(徒労に終わらないはずです)。
分割インストールをする場合は「図5の○○個の重要な更新プログラムが利用可能です」の文字部分をクリックし図6の画面へ進みます。

図6
図6 分割する場合の更新プログラム選択画面

次に「更新プログラムのインストール」ボタンを押すと図7の画面になるのでここでも暫く待ちます。
途中、「○○個中○個目の更新プログラムをインストールしています…」のメッセージが出て経過を確認できます。

図7
図7

インストール作業が終了すると再起動を促すメッセージが出るので再起動をします。
この作業を何度か繰り返し、すべての更新プログラムをインストールし終わると、正常な状態に戻りシャットダウン時に上記のメッセージも出ずに終了できるようになります。
何れにしても、時間と根気が必要な作業であることは確かです。
パソコンの電源を長期間入れずに、運悪くその間に更新プログラムが大量累積した場合は注意してください。100個以上は要注意です。

<参考までに>
この作業に掛かる所要時間は、個々の更新プログラムのボリュームやネットワーク回線の種類、スピード、トラフィックにもよるので一概には言えません。

わたしの場合、上記のケースで
「更新プログラムの確認」16個の検出:約8分
「更新プログラムのインストール」16個 65.7MB:約35分

Mac OS XでGoogleが開かないことについて


computer

昨今はMac神話が崩れ、マックにもウイルスソフトが必要なご時勢になってしまいました。裏を返せば、それだけマック人口が急増しMac OS X向けの悪質コンピュータウイルスを作成する人が出てきたということ。
まったく困ったことで、お金が掛かる時代です。

そんなことで、渋々愛用Macに、これまでWindows PCで利用してきた@niftyの「常時安全セキュリティ24」というセキュリティーソフト(Mac版)をインストールしたのですが・・・

導入当初は気が付かなかったことですが、これが悪夢のはじまりで、なんとGoogleの検索サイトが開かないということに気が付きました。

図1(ブラウザ「safari」のエラー表示)
screenshot_01

 

図2(ブラウザ「Google Chrome」のエラー表示)screenshot_02

当初は原因が解らず、ブラウザ「safari」の設定上の問題かと軽く考えていましたが、一向に解消できず検索などはWindowsPCに任せ、しばらくは諦め状態のときもありました。
その間、いろいろ試したことをまとめてみると、

  • ブラウザを「safari」「Google Chrome」「FireFox」で試みましたが、結果的にはNGでした。一部ネット上では「safari」特有の現象のように書かれてありましたが、わたしのケースではどのブラウザもダメでした。
  • Googleだけではなく「https://***」ではじまる、いわゆる暗号化サイトがことごとく開きませんでした。
  • 「サイトの再読込み」ボタンを何回か連続クリックすると開けることが稀にありました。
  • WindowsPCではまったく問題なく開くことができます。

以上のことから、サーバー側やネットワークのトラブルが原因とは考えにくいので、導入間もないセキュリティーソフトに的を絞りました。

結果的にも悪さの原因は@niftyの「常時安全セキュリティー24」の設定上にあることが解りました。
以下はそのトラブル解消の操作手順とコメントです。

ちなみに、@niftyの「常時安全セキュリティー24」はF-1のチームのスポンサーにもなっているKASPERSKYの「マルチプラットフォーム セキュリティ」をベースにしているようです。わたしはライセンス数の関係でこのソフトを別にパッケージ購入して使っているのですが、同じ不具合はこちらでも出ます。
(*@niftyの「常時安全セキュリティ24」は一契約PC3台まで。)

<操作手順>

「常時安全セキュリティ24」を開くと図3の画面が表示されます。
右下のウェブ保護(このときは有効状態)部分をクリックします。

図3
screenshot_03

 

 

 

 

 

 

 

 

図4画面が表示されますので、
ウェブ保護の「安全な接続(HTTPS)をチェック」と「ウェブ保護を有効にする」の両方のチェックを外します。

図4

図4

「安全な接続(HTTPS)をチェック」のみチェックを外すだけで解決するということもあるようですが、わたしの場合は二つ外さないと解決しませんでした。

以上で Mac OS XでGoogleが開かないというトラブル対応は解決を見るのですが、ここでひとつ気になることがあります。
それは、図4の2箇所のチェックを外した状態だと「常時安全セキュリティ24」の最初の画面は図5のような画面に変わってしまいます。

図5
screenshot_05

 

これは何を意味するかと言えば、本来安全を意味するグリーンから警告のオレンジに変わっているわけで、セキュリティ上は万全ではないと言うことではないでしょうか。この状態でネット閲覧を奨励するのであれば、それはまるで「不十分な装備で危険な冬山へ登山に行きなさい」と言われてるようなものです。。
これでは有料でセキュリティソフトを導入した意味がまったくないと思うのですが、如何でしょうか。

わたしの場合、マックにセキュリティソフトを入れたのが最近でしたから、気が付くのも遅かったのですがネット上に限っていえば、かなり以前からこの問題は囁かれていたようで、そう考えるとこのような不十分なその場凌ぎの対応では問題の本質解決にはなっていないと思います。
不親切というか無責任だと思います。関係する企業には早急の誠意ある対応を期待したいところです。