エルヴィス・プレスリーが映画「ブルー・ハワイ」の中で唄った「ハワイアン・ウェディング・ソング」、「アロハ・オエ」そして映画タイトルと同名の「ブルー・ハワイ」は、その後の日本におけるハワイアン・ミュージックの概念、方向性をある意味、決定づけてしまったように思う。
それは、良い意味、悪い意味の両方に於いてである。
更に言えば、日本だけでなく世界に於いても、ハワイのイメージを統一してしまったのかも知れない。
この映画が日本で公開されたのが1961年だというから、もう半世紀以上経ったことになる。それでいて「ブルー・ハワイ」の影響は未だ衰えていないのだから流石である。
当時は映画も音楽もアメリカが中心であり、その勢力は圧倒的だったから、日本がそうしたものに魅力を感じ憧れたのも当然といえるが、ただそれだけではないような気もする。
そのひとつは、音楽そのものに魅力があったからだと言えないだろうか。
勤勉な日本人にとって、ゆったりとしたハワイの気候風土は何よりの魅力であり憧れだったに違いない。その証拠にその頃「夢のハワイ」というキャッチコピーがあったくらいだから。
プレスリーが唄うスローテンポなハワイアン・ソングは絶妙だったに違いない。
ただ、わたしがここで申し上げたいのはハワイの音楽はそればかりではないということ。土の匂いのする歴史ある音楽がロコミュージシャンたちの間でしっかりと受け継がれているのだ。彼らの独自チューニングによるスラックキー・ギターやフラ・ミュージックなどはその代表例である。
最近は、フラやタヒチアンダンスが日本でもブームであり、そうしたハワイ流の音楽が紹介される機会が増え、一般に浸透しつつあるようだがブームのまま終わってしまうのは悲しいこと。
彼らのアルバムCDを紹介することを中心に、そうしたハワイアン・ミュージックの魅力を少々でも伝えられることを目標に!
それにしても、エルヴィスの「ハワイアン・ウェディング・ソング」は何時聴いても心癒される。
永遠の名曲、これぞ、スタンダード・ナンバー
別格である。
さて、こんな感じでハワイアン・ミュージックの話題に触れていきたいと思っています。
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