Ave Maria in Christmas  サンクトペテルブルグ室内合奏団






去る12月23日、「クリスマス/アヴェ・マリア」と題したクリスマス・コンサートに行ってきました。

みなとみらいホール前のクリスマスツリー
みなとみらいホール前のクリスマスツリー

ロシアのサンクトペテルブルグ室内合奏団とマリーナ・トレグボヴィッチ、ナタリア・マカロフの二人のソプラノによる豪華競演でした。

注目は、数あるアヴェ・マリアのなかでも三大アヴェ・マリアと言われているJ.S.バッハ(グノー編曲)、シューベルト、カッチーニの作品を一度に聴けること。

バッハとカッチーニのアヴェ・マリアをナタリア・マカロフさんが前半に、後半マリーナ・トレグボヴィッチさんがシューベルトのアヴェ・マリアを熱唱されました。どれも美しい旋律を持った名曲ですが、その中でもカッチーニ作曲のアヴェ・マリアは哀愁を帯びた旋律が深く心を打ち涙を誘います。ソプラノのナタリア・マカロフさんはまだ29歳とのこと、でも、その歌唱力、落ち着きはベテランを思わせ堂々としたもので、この名旋律をドラマチックに謳い上げていました。

STPETERSBURG_Xmas
パンフレット 表
STPETERSBURG_Xmas_2
パンフレット 裏

パンフによれば、サンクトペテルブルグ室内合奏団はクラシック音楽の他にも、ジャズや映画音楽をレパートリーとしているというコメントがあったのですが、この日の演奏は極めてクラシックの正統派の演奏だったと思います。楽譜にとても忠実な演奏だったのが意外でしたが、好感が持てました。臨機応変の対応ができるこの合奏団の技量は奥深いと言えます。

なかでも、コンサートマスターのイリヤ・ヨーフさんは表情豊かな方で、おどけた顔を何度もしてクラシックの演奏家では異色ですが、ヴァイオリン演奏の実力は確かなものがあると感じました。指揮のお仕事とソロ演奏を見事にこなし、ジャンルによって演奏形態を自由に変化させることができるのはその証でしょう。

ヴィヴァルディの「四季」は季節柄、この日は「冬」だけの演奏でしたが、このサンクトペテルブルグ室内合奏団で、すべて聴いてみたい気持ちになったほどです。それと、ジャズや映画音楽についてもどんな演奏をするのか興味深いところです。

この日のコンサートは誰もが知っている馴染みの曲を集め、敢えてクリスマス・ソングのオンパレードにしなかったプログラム構成が上手く計算されていた印象でした。
クリスマス・ソングは楽しい曲、美しい曲と名曲がいっぱいですが、その連続演奏を一方的に聴くのでは疲れてしまい、コンサートとしては相応しくないように感じます。その意味で、選曲についてはとても良かったと思います。

当日のプログラム
当日のプログラム

いわゆるクリスマス・ソングは、「きよしこの夜」がアンコールで披露されたくらいで、多くはクリスマスソングではないけれどクリスマスをイメージできる曲で構成され、通常のコンサートとしても十分満足できる2時間にしていたように思いました。

コンサートを聴き終えて、爽やかな気分と豊かな気持ちになれたのは、わたし一人ではなかった筈です。

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